今はもうない―SWITCH BACK

″「どう違うんですか?洗練と最適は」
「最適でないものを許すことが洗練だ」
「はい」萌絵は嬉しくなって頷いた。「それは、私もそう思いました」――"『今はもうない』より抜粋
ジャンル:文庫
評価:☆☆☆☆☆
このシリーズを読んできて久し振りに、やられた!と思った。でもそれは、本としての構成に、秘密が隠されているとは思わなかったので、やられた!と思ったのであって、犯人が誰だとかそういったところ(普通のミステリでは重視するべき部分)ではない。
多分、ネタバレにはならないだろうから、書くけれど、この本で、とても好きなシーンがある。それは、「第一幕」で、笹木という人物が、真っ白なワンピースを着て真っ白な小さな日傘を差した若い女性に川辺で出会うシーンである。冒頭に、やられた!と書いたけれど、このシーンを読んでいる時も、実は、やられた!と僕は思った。こんな出会いの小説は、ずるいじゃないか・・・と思った。だって、これはもう一種の理想である・・・付け加えると男性の(笑。男性は、こういう女性(清楚なイメージ漂う)に弱いのではないか?と思う。少なくとも、僕は弱い・・・・・・もちろん、理想化されていて、実際にはそんなことはありえないと頭のどこかで分かっていながら、でもそれを求めてしまうというような感じである(笑。
そんな男心をくすぐるシーンを、最初に描かれてしまったら、それはもう読み進めるほかに、すべきことが見つからなくなる。今思うと、著者の策略にこの時既にしっかり嵌っていたのだろう。
それにしても・・・・・・今気付いたけれど、この本のタイトルが物語のキーポイントの1つになっているので、これから読まれる方は、ご参考までに・・・・・・。

″「どう違うんですか?洗練と最適は」
「最適でないものを許すことが洗練だ」
「はい」萌絵は嬉しくなって頷いた。「それは、私もそう思いました」――"『今はもうない』より抜粋
ジャンル:文庫
評価:☆☆☆☆☆
このシリーズを読んできて久し振りに、やられた!と思った。でもそれは、本としての構成に、秘密が隠されているとは思わなかったので、やられた!と思ったのであって、犯人が誰だとかそういったところ(普通のミステリでは重視するべき部分)ではない。
多分、ネタバレにはならないだろうから、書くけれど、この本で、とても好きなシーンがある。それは、「第一幕」で、笹木という人物が、真っ白なワンピースを着て真っ白な小さな日傘を差した若い女性に川辺で出会うシーンである。冒頭に、やられた!と書いたけれど、このシーンを読んでいる時も、実は、やられた!と僕は思った。こんな出会いの小説は、ずるいじゃないか・・・と思った。だって、これはもう一種の理想である・・・付け加えると男性の(笑。男性は、こういう女性(清楚なイメージ漂う)に弱いのではないか?と思う。少なくとも、僕は弱い・・・・・・もちろん、理想化されていて、実際にはそんなことはありえないと頭のどこかで分かっていながら、でもそれを求めてしまうというような感じである(笑。
そんな男心をくすぐるシーンを、最初に描かれてしまったら、それはもう読み進めるほかに、すべきことが見つからなくなる。今思うと、著者の策略にこの時既にしっかり嵌っていたのだろう。
それにしても・・・・・・今気付いたけれど、この本のタイトルが物語のキーポイントの1つになっているので、これから読まれる方は、ご参考までに・・・・・・。





