「むなしさ」の心理学―なぜ満たされないのか (講談社現代新書)

この本の副題は「なぜ満たされないのか」。97年に発行されているこの本が、今読んでもほとんど色褪せていないのにまず驚く。もちろん、事例については既に過去のものではあるのだが、若者が抱えている心のモヤモヤとした感覚や虚しさは、現代でもほとんど変化していないように思う。
この本では、心理学的側面から、この「むなしさ」を解消しようと提案している。具体的にいえばフランクル心理学である。
僕はこの心理学について詳しく知らないので、この本で紹介されていることをまとめてみると、つまり、人は自分で生きているのではなく、「生かされている」という考え方をする。人間の欲望には果てが無い。幸せになりたい・・・・・・そう思うことにも際限が無い。だから、「むなしさ」が生まれる。この事から解放されるには、自分の心のうちにある何かに静かに耳を傾ける。また、他者との繋がりを大切にし、どんな些細なことでも意味があると説く。
なるほど、確かにそれも一理ある。人間がなぜ生きるのか?を悩んだ時に、「その答えはすでにあなたのなかにあるのだから、悩む必要など無い」と言われれば、そうか・・・・・・と納得できる人もいることだろう。 けれど、僕はそこでどうしても納得が出来ない。結局の所、「むなしさ」や「生きる意味」に対して普遍で明確な回答など無い。人それぞれに違って、そのどれもが正解であるが、それが他者にとっては正解ではないことがしばしばある。
僕は僕の、あなたにはあなたの、「むなしさ」から解放される道がきっとある。それは、この本を読んで、見つかるかもしれないし、全く別の何かから得られるかもしれないし、一生見つからないかもしれない。
けれど、生きるということはつまりそういうことなのだ、と僕はいつもの無難な意見で、とりあえずここは終了する。こういった類の事は考え出すと切りがない。けれど、何故か考えてしまうものなのだ。
スタイル:ノンフィクション(新書)
評価:☆☆☆

この本の副題は「なぜ満たされないのか」。97年に発行されているこの本が、今読んでもほとんど色褪せていないのにまず驚く。もちろん、事例については既に過去のものではあるのだが、若者が抱えている心のモヤモヤとした感覚や虚しさは、現代でもほとんど変化していないように思う。
この本では、心理学的側面から、この「むなしさ」を解消しようと提案している。具体的にいえばフランクル心理学である。
僕はこの心理学について詳しく知らないので、この本で紹介されていることをまとめてみると、つまり、人は自分で生きているのではなく、「生かされている」という考え方をする。人間の欲望には果てが無い。幸せになりたい・・・・・・そう思うことにも際限が無い。だから、「むなしさ」が生まれる。この事から解放されるには、自分の心のうちにある何かに静かに耳を傾ける。また、他者との繋がりを大切にし、どんな些細なことでも意味があると説く。
なるほど、確かにそれも一理ある。人間がなぜ生きるのか?を悩んだ時に、「その答えはすでにあなたのなかにあるのだから、悩む必要など無い」と言われれば、そうか・・・・・・と納得できる人もいることだろう。 けれど、僕はそこでどうしても納得が出来ない。結局の所、「むなしさ」や「生きる意味」に対して普遍で明確な回答など無い。人それぞれに違って、そのどれもが正解であるが、それが他者にとっては正解ではないことがしばしばある。
僕は僕の、あなたにはあなたの、「むなしさ」から解放される道がきっとある。それは、この本を読んで、見つかるかもしれないし、全く別の何かから得られるかもしれないし、一生見つからないかもしれない。
けれど、生きるということはつまりそういうことなのだ、と僕はいつもの無難な意見で、とりあえずここは終了する。こういった類の事は考え出すと切りがない。けれど、何故か考えてしまうものなのだ。
スタイル:ノンフィクション(新書)
評価:☆☆☆





