セイジ

”「・・・・・・人間はよ、カナシクなるほどに、色んな事に気がつくものさ。カナシくなりゃなるほど、色んなものがみえて気もする。日が暮れるにつれて星の光にふと気付く様なものかも知れないな。――星は、いつだって空にあるんだけどよ、明るいうちは見たくったって、見えやしないのさ。――まぁ、星に興味の無い奴は、ずっと陽の当るところに居ればいいがよ、だけど人間は、もしかしたら、星を目にするために生まれてきたんじゃないのかな。・・・・・・オレは、そう思う事があるよ」――”『セイジ』より抜粋
ジャンル:小説
評価:☆☆☆☆☆
2編の小説から構成されているこの本は、その2編とも、主人公が1人の人物について語るスタイルを取っている。主人公はあくまでも、その人物を引き立てる役割をしているに過ぎず、そこが、ある種の客観性を持っていて読者の興味を惹いていく。
ここにある人物がいる。
その人物と私の関係は、これこれこういうもので・・・というふうに始まって、何か事件が起こったときでも、主人公は、その人物の感情を想像するしかない。つまり、この本には主観性が具体的に描かれてはいない。常に第三者からの視点を持って物語は展開されていく。
また、この本で語られている人物たちは、ものすごく深い魅力に満ちている。決して上辺だけを知っているのではない、人生の辛さや悲しみ・・・そういったものを真正面から受け止めてきた人たちだから。
生きる・・・そのことが
まっすぐに 率直に 書かれている。
本当に良い小説だ。
読み終えて、素直にそう思った。

”「・・・・・・人間はよ、カナシクなるほどに、色んな事に気がつくものさ。カナシくなりゃなるほど、色んなものがみえて気もする。日が暮れるにつれて星の光にふと気付く様なものかも知れないな。――星は、いつだって空にあるんだけどよ、明るいうちは見たくったって、見えやしないのさ。――まぁ、星に興味の無い奴は、ずっと陽の当るところに居ればいいがよ、だけど人間は、もしかしたら、星を目にするために生まれてきたんじゃないのかな。・・・・・・オレは、そう思う事があるよ」――”『セイジ』より抜粋
ジャンル:小説
評価:☆☆☆☆☆
2編の小説から構成されているこの本は、その2編とも、主人公が1人の人物について語るスタイルを取っている。主人公はあくまでも、その人物を引き立てる役割をしているに過ぎず、そこが、ある種の客観性を持っていて読者の興味を惹いていく。
ここにある人物がいる。
その人物と私の関係は、これこれこういうもので・・・というふうに始まって、何か事件が起こったときでも、主人公は、その人物の感情を想像するしかない。つまり、この本には主観性が具体的に描かれてはいない。常に第三者からの視点を持って物語は展開されていく。
また、この本で語られている人物たちは、ものすごく深い魅力に満ちている。決して上辺だけを知っているのではない、人生の辛さや悲しみ・・・そういったものを真正面から受け止めてきた人たちだから。
生きる・・・そのことが
まっすぐに 率直に 書かれている。
本当に良い小説だ。
読み終えて、素直にそう思った。











