地球儀のスライス

″僕は黙って食事を続ける。関わり合いにならない方が良いかな、と思った。馴れ馴れしい連中は嫌いだし、自分も馴れ馴れしく振舞いたくない。少なくとも、僕の過半数はその意見で、残りは、最初から関心がなくて無効票だった。――"『地球儀のスライス』の「僕は秋子に借りがある」より抜粋
スタイル:小説(ノベルス)
評価:☆☆☆☆
人を信じることは難しい。嘘や欺瞞なんて、ありふれていて、それさえも真実に摩り替わっていく時代だ。何を信じられる?誰を信じられる?だったら最初から関わらない方が良い。不毛な時間を消費するだけだ。それなのに・・・・・・。
森博嗣の短編集。前にも書いたかもしれないが、僕は森の短編に関してあまり良い印象を持っていない。しかし、この本に関しては、なかなか面白かったという印象を持った。全ての短編が良かったとは思わない。けれど、「僕は秋子に借りがある」という作品が、自分の中では、とてもよいと思った。特に、ラスト4ページが素晴らしい。肌が粟立つほど、感動した。
小説というものは、こういうものだ、と思った。こんなことを書くと、森は、そういう定義自体が無意味だと言いそうだけれど。
現実にありえそうで、やっぱり無い、そんな話。僕も、こんな話を書きたいと思った。

″僕は黙って食事を続ける。関わり合いにならない方が良いかな、と思った。馴れ馴れしい連中は嫌いだし、自分も馴れ馴れしく振舞いたくない。少なくとも、僕の過半数はその意見で、残りは、最初から関心がなくて無効票だった。――"『地球儀のスライス』の「僕は秋子に借りがある」より抜粋
スタイル:小説(ノベルス)
評価:☆☆☆☆
人を信じることは難しい。嘘や欺瞞なんて、ありふれていて、それさえも真実に摩り替わっていく時代だ。何を信じられる?誰を信じられる?だったら最初から関わらない方が良い。不毛な時間を消費するだけだ。それなのに・・・・・・。
森博嗣の短編集。前にも書いたかもしれないが、僕は森の短編に関してあまり良い印象を持っていない。しかし、この本に関しては、なかなか面白かったという印象を持った。全ての短編が良かったとは思わない。けれど、「僕は秋子に借りがある」という作品が、自分の中では、とてもよいと思った。特に、ラスト4ページが素晴らしい。肌が粟立つほど、感動した。
小説というものは、こういうものだ、と思った。こんなことを書くと、森は、そういう定義自体が無意味だと言いそうだけれど。
現実にありえそうで、やっぱり無い、そんな話。僕も、こんな話を書きたいと思った。



