空色ヒッチハイカー

″「ファンダンゴ?」
レジのお姉さんは、どうやらその映画のことを知らないようだった。
「ケビン・コスナーの映画です」
「ああ、ケビン・コスナーね」――"『空色ヒッチハイカー』より抜粋
スタイル:小説(ハードカバー)
評価:☆☆☆☆
青春って何だろう。
この本の主人公は18歳で。突然、兄のアメ車を借りて、ひたすら走り続ける。その途中でヒッチハイクして人を乗せながら・・・・・・。この設定自体が青春ではないか、と言われれば、正にそうかもしれない。幼少時代ではなく、かと言って、中年になってしまった人には当て嵌まらない不安定な時期。
青春=若さなのかもしれない。全てが、分かったような気がしていて、周りの大人たちがどうしようもなく愚かに思える。働くということから逃避して、目の前の現実をただひたすら楽しんで生きる。異性との恋も、お約束のように、物語に織り込まれている。もちろん、以上の全てをひっくるめて、その青春の中にいる当人が、心のどこかでこの時期がいつまでも続かないことに気付いている。それが、どこか、切ない。
冒頭に引用した映画のセリフが、この小説を数倍魅力的にしている。ものすごく引用したいセリフがあるのだけれど、ここではあえて遠慮した。皆さん自身で確かめて欲しい。
辻内智貴が好きなら、きっと好きだと思う。あのどこか懐かしい感じとか、個々のさりげないけれど、素敵なサブエピソードとか。冒頭は正直、魅力を感じなかったが、最後まで読んでみると納得できる良書だった。

″「ファンダンゴ?」
レジのお姉さんは、どうやらその映画のことを知らないようだった。
「ケビン・コスナーの映画です」
「ああ、ケビン・コスナーね」――"『空色ヒッチハイカー』より抜粋
スタイル:小説(ハードカバー)
評価:☆☆☆☆
青春って何だろう。
この本の主人公は18歳で。突然、兄のアメ車を借りて、ひたすら走り続ける。その途中でヒッチハイクして人を乗せながら・・・・・・。この設定自体が青春ではないか、と言われれば、正にそうかもしれない。幼少時代ではなく、かと言って、中年になってしまった人には当て嵌まらない不安定な時期。
青春=若さなのかもしれない。全てが、分かったような気がしていて、周りの大人たちがどうしようもなく愚かに思える。働くということから逃避して、目の前の現実をただひたすら楽しんで生きる。異性との恋も、お約束のように、物語に織り込まれている。もちろん、以上の全てをひっくるめて、その青春の中にいる当人が、心のどこかでこの時期がいつまでも続かないことに気付いている。それが、どこか、切ない。
冒頭に引用した映画のセリフが、この小説を数倍魅力的にしている。ものすごく引用したいセリフがあるのだけれど、ここではあえて遠慮した。皆さん自身で確かめて欲しい。
辻内智貴が好きなら、きっと好きだと思う。あのどこか懐かしい感じとか、個々のさりげないけれど、素敵なサブエピソードとか。冒頭は正直、魅力を感じなかったが、最後まで読んでみると納得できる良書だった。


