4TEEN (新潮文庫)

″「なんだか全部めんどうくさくなって。全部どうでもいいと思った。ぼくが飛べても飛べなくてもいい。どっちでもよかったんだ。まあ死ぬこともないだろうくらいの気もちだった」――"『4TEEN』の「飛ぶ少年」より抜粋
スタイル:小説(文庫)
評価:☆☆☆☆
石田衣良の小説は、読みやすくて良い。難解な記述も無いし、ストーリ展開もない。そして、少年たちの心の機微や成長を描くのが上手い。それは重松清にも通じるものがあると僕は思う。
直木賞受賞作。僕は、既に10代ではないし、中学生の頃の気持ちなんて、何処か曖昧として判然としない。それなのに、この本を読んで、中学生の登場人物の会話を読んでいると、ああ何となく分かるなぁ、と思う。正確には、そういうことを思っていた・・・・・・ような気がするという具合だが。抜粋した文章もその一つ。道具を使わずに空なんか飛べるはずは無い。そんなの分かっている。けれど、確かに僕は中学生の頃、空も飛べそうだ、と思った事がある。心が軽くふんわりと浮かんでしまいそうな感覚だった。その要因が何だったのかは今は思い出せない。よく考えてみれば、僕は中学生から暗い友達のいない子どもだったから、そんな風に思うこと自体、奇妙な話だけれど、なぜか、僕はその一瞬を未だに覚えている。
14歳の4人の少年たち。一緒に何かをする仲間がいるというのは、良いものだ。時々面倒臭くなったりもするけれど。

″「なんだか全部めんどうくさくなって。全部どうでもいいと思った。ぼくが飛べても飛べなくてもいい。どっちでもよかったんだ。まあ死ぬこともないだろうくらいの気もちだった」――"『4TEEN』の「飛ぶ少年」より抜粋
スタイル:小説(文庫)
評価:☆☆☆☆
石田衣良の小説は、読みやすくて良い。難解な記述も無いし、ストーリ展開もない。そして、少年たちの心の機微や成長を描くのが上手い。それは重松清にも通じるものがあると僕は思う。
直木賞受賞作。僕は、既に10代ではないし、中学生の頃の気持ちなんて、何処か曖昧として判然としない。それなのに、この本を読んで、中学生の登場人物の会話を読んでいると、ああ何となく分かるなぁ、と思う。正確には、そういうことを思っていた・・・・・・ような気がするという具合だが。抜粋した文章もその一つ。道具を使わずに空なんか飛べるはずは無い。そんなの分かっている。けれど、確かに僕は中学生の頃、空も飛べそうだ、と思った事がある。心が軽くふんわりと浮かんでしまいそうな感覚だった。その要因が何だったのかは今は思い出せない。よく考えてみれば、僕は中学生から暗い友達のいない子どもだったから、そんな風に思うこと自体、奇妙な話だけれど、なぜか、僕はその一瞬を未だに覚えている。
14歳の4人の少年たち。一緒に何かをする仲間がいるというのは、良いものだ。時々面倒臭くなったりもするけれど。

